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雨漏りは応急処置できる?おすすめの対策方法と注意点を解説
2023年12月28日
雨漏りは、ある日突然発生する場合も珍しくありません。
放置しておくと家そのものを傷めるので、早急な対応が重要です。
いざというときに備えて雨漏りの応急処置方法を知っておくと、損傷を最小限に抑えられます。
今回は、雨漏りの対策方法として応急処置の方法を中心にご紹介します。
また、業者に依頼する重要性や手順も解説するので、参考にしてください。
急に雨漏りが起きた場合の対策方法
雨漏りは、ある日突然発生するケースもあります。
いきなり天井や壁から水が落ちてきたら、慌ててしまいがちです。
しかし、だからといって雨漏りを放っておくと家そのものの寿命が短くなる恐れがあります。
ここでは、急に雨漏りが発生した場合の対処法を紹介します。
バケツで雨水を受ける
雨漏りが発生したら、早急にバケツで水を受けてください。
雨水が床にしたたるままにしておくと、カーペットや絨毯はもちろん、フローリングも傷みます。
また、バケツのまわりには雑巾をおいて、水ができるだけ広がらないようにしましょう。
たとえ水漏れが僅かであっても、屋根や壁の破損部が大きくなれば一気に水漏れが増える可能性があります。
放置せずに対処しましょう。
なお、屋根裏に上がれる場合は破損箇所をチェックして、その部分にブルーシートを敷くなどの対策も可能です。
ただし、天井は人の体重を支えきれない場合があるので、上がる際は十分に注意してください。
ブルーシートと防水テープで雨漏りを防ぐ
雨漏り箇所がわかる場合、ブルーシートや防水テープを使って雨漏りの場所をふさぐことで応急処置が可能です。
前述したように、屋根に上らなくても屋根裏から処置ができる場合もあります。
なお、台風などで雨漏りした場合は、天候が回復するまで待ちましょう。
暴風のなか無理に屋根に上ると、転落の恐れがあります。
そして、瓦屋根は体重をかける場所を間違えると破損する恐れがあるので気をつけましょう。
天井裏に上る場合も天井板を踏み抜かないように注意してください。
高所での作業は必ず複数人で行う
天井裏や屋根の上など高所で作業を行う場合は、2人以上で行いましょう。
1人で作業を行うと、万が一の時に発見までに時間がかかる恐れがあります。
2人以上ならば、常に声を掛け合えば安全の確認が可能です。
また、高所で作業を行う場合は、ヘルメットを着用して滑り止めがしっかりと付いた靴を着用してください。
サンダル履きやスニーカーなどは滑りやすく事故につながります。
特に、雨が降った場合の屋根材は滑りやすいので注意しましょう。
雨漏りの根本的な対策は自分でできる?
ここでは、雨漏りの根本的な対策が自分でできるかどうかを解説します。
ドラマや映画では自分で雨漏りを修理するシーンが出てきますが、実際はどうでしょうか?
雨漏りの修理は個人では困難
雨漏りの根本的な修理は、個人では困難です。
雨漏りの箇所はすぐに見つかるところもあれば、見つかりにくいところもあります。
特に、じわじわと染み出してくるタイプの雨漏りは、プロの業者でも雨漏り箇所の特定が難しいケースもあります。
映画やドラマのように、板を打ち付けて修理完了とはなりません。
雨漏りの原因によっては、屋根材の交換や下地の修理など大がかりな工事になる場合もあります。
自分で無理に修理しても、すぐに雨漏りが再発するケースもあります。
プロの業者に依頼して根本的な修理が必要
雨漏りを根本的に直すには、プロの修理業者に依頼する必要があります。
雨漏りを修理する手順は以下のとおりです。
1.修理業者複数に見積もりと検査を依頼する
2.雨漏り箇所の特定ができたら、見積もりを比較して業者を絞る
3.値段と工事法に納得する業者を選んで契約
4.雨漏りの修理工事を行ってもらう
雨漏りの修理業者のなかには、応急処置だけでもやってくれる業者もあります。
台風が通過している最中に急に雨漏りが始まった場合、まずは業者に応急処置だけしてもらい、あとは時間をかけて根本的な修理を行ってくれる業者を利用してもいいでしょう。
雨漏りを予防する対策方法を紹介
最後に、雨漏りを予防するのに有効な対策方法を紹介します。
家を適切にメンテナンスすれば、経年劣化による雨漏りは防げる可能性が高いので、参考にしてください。
外壁塗装の塗り替え
あまり知られていませんが、雨漏りは屋根だけでなく壁からも雨漏りするケースがあります。
外壁はそれ自体に防水機能はありません。
防水効果のある外壁塗装を行い、初めて防水機能が生まれます。
その一方で、外壁塗装に使われる塗料の寿命は外壁そのものよりも短いので、定期的な塗り替えが必要です。
外壁のメンテナンスをしっかりしていれば、家の美観だけでなく雨漏りも防げます。
屋根のメンテナンス
壁同様に屋根も定期的なメンテナンスが必要です。
屋根には、瓦、スレート、ガルバリウムなど複数の屋根材が使われていますが、ノーメンテナンスで半永久的に持つ屋根材はありません。
10年~長くて20年に1回はメンテナンスが必要です。
屋根材には、トタンのように屋根塗装が必要なものと塗装が必要のない屋根材があります。
それぞれの屋根材に適したメンテナンス方法を実施しましょう。
また、築30年以上たった屋根は屋根の下地からメンテナンスが必要な場合もあります。
まとめ
雨漏りが発生したら、すぐに対処が必要です。
たとえじわじわと天井に雨水が染み出してくるような雨漏りであっても、放置してはいけません。
建材が水につかると腐食やカビの原因となり、放置しておくと家そのものの寿命が短くなるでしょう。
自分で応急処置を行ったら、可能な限り早く専門業者に依頼して根本的な修理をしてもらってください。