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太陽光発電を設置すると雨漏りのリスクとなる原因と対策について解説

2023年08月16日

近年新築を建てる際には、太陽光発電の搭載有無を当たり前に聞かれる時代です。
新築以外にも屋根にソーラーパネルを乗せている住宅もたくさん見かけます。

住宅用太陽光パネルを据え付ける際には屋根に穴を開けなければなりません。
そのため、何らかの理由で雨漏りが発生するケースがあります。

そこで今回は、太陽光発電を設置すると雨漏りのリスクとなる原因や、トラブルを防ぐ方法を詳しく解説します。

太陽光発電を設置すると雨漏りのリスクとなる原因と対策について解説

太陽光発電で雨漏りのリスクがある3つの原因

太陽光パネルを据え付ける際には、屋根に穴を開けます。
屋根に穴を開けるため、施工方法が悪いと雨漏りが発生しがちです。

ここでは、雨漏りのリスクにつながる原因を詳しく解説します。

1. 施行者の知識や経験不足|施工ミスの確率アップ

太陽光パネル施工時はパーツを屋根に固定するため、屋根に穴を開けるのが一般的です。

屋根に穴を開ける際には、骨格に一番近い「野地板」を超えて骨格の垂木に打ち込み固定します。
この工程で釘を打ち込んだ穴を、防水加工して雨漏りを防止するのです。

しかし施工実績が少ない会社で知識や経験が不足していると、小さな施工ミスから雨漏りにつながるケースも多いです。

また、太陽光パネルは、屋根瓦の種類によって施工方法が異なります。
しかし、経験不足の未熟な施工業者は、屋根のタイプごとに施工方法が異なるのを知らずに施工します。
そのため、雨漏りなどのトラブルに発展しやすいのです。

2. 経年劣化による雨漏り|修理が先決

太陽光発電が原因ではない雨漏りもあります。
建物や屋根そのものが劣化すれば、当然雨漏りは発生します。

年数が経過すると屋根材自体が劣化し、雨漏りのリスクが高くなりがちです。
劣化した状態で太陽光パネルを据え付けると、雨漏りが発生してしまいます。
事前に屋根を修理したうえで、太陽光パネルは設置しましょう。

3. 施工費削減のための手抜き工事|悪質業者に注意

費用が安価で経験が浅い施工業者には、注意が必要です。
コストや材料費を抑えるために安物の材料を使用したり、本来欠かせない工程を省いたりしている可能性があるからです。
防水加工のコーキング材を耐久性の低い安価なものにするなどの、手抜き工事をすることも珍しくありません。

太陽光発電導入には高額な初期費用がかかります。
しかし、費用を少しでも抑えたいと考え、手抜き工事をされたのでは本末転倒です。

適切な施工さえしていれば、雨漏りなどはまず発生しません。
少し値段は高くても、経験豊富な信頼できる施工業者に依頼をしましょう。

太陽光発電の雨漏りトラブルを防ぐ方法4選

太陽光発電で雨漏りを防ぐためには、4つの方法があります。
1点ずつ見ていきましょう。

1. 信頼できる施工会社を選ぶ

以下のような要素を持つ、信頼できる施工会社に依頼をするのは重要です。

・太陽光発電の施工実績が十分で雨漏りのリスクを承知している
・雨漏りを防ぐノウハウを持っている
・工事前に十分な調査を行う太陽光パネル工事の可否を知らせる
・適切な施工方法を提案してくれる

自宅に飛び込み営業を行い、キャンペーンをちらつかせてくる施工業者は避けたほうが無難です。

2. IDを所有する業者を選ぶ

IDとは太陽光発電の施工IDを指します。
これは、太陽光パネルの施工や販売を行うために各メーカーが付与する資格です。

メーカーによっては、施工IDはもちろん、電気IDなど複数のID取得が条件となっています。
太陽光パネルのメーカーは国内だけでも10以上、海外のメーカーも合わせると20を超えます。

施工IDを取得するには、各メーカーが行う検収に参加し、座学を受けたうえで実技試験に合格しなければなりません。
太陽光パネル設置は、IDを取得したメーカーの施工のみ有効な点には注意が必要です。

太陽光パネルのメーカーを決めたら、まずメーカー施工IDを保有している業者を選びましょう。
その業者に設置を依頼すれば、施工不良のリスクを抑えられます。

施工IDの取得の有無は、直接担当に確認する、公式サイトに記載されているかを確認するといった方法があります。

3. 保証内容を確認する

雨漏りについて保証を付けている、太陽光発電をメーカーもあります。
しかし、基本的には施工原因の不具合については保証されないので注意が必要です。

施工業者の「施工保証」があれば、雨漏りを保証してくれます。
施工会社が雨漏り、そのほかの瑕疵があった場合の補償の有無をしっかりと確認しましょう。
契約する際は、書面でのやり取りは欠かせません。

4. 屋根に穴を開けない施工方法を選ぶ

屋根に穴を開けない代表的な工法には以下のようなものがあります。

・ボンド架台工法
・キャッチ・掴み金具工法
・支持瓦工法
・PVグリップ法

これらは、構造用ボンドや金具による挟み込み、屋根瓦の差し替え、強力な金具で屋根材を固定するなどの方法で、屋根瓦に穴を開けずに太陽光パネルを設置可能です。
物理的に雨水が入る穴がないので安心できます。

ただし、デメリットもあります。
初期費用やメンテナンス費用が高額になり、経年劣化が進んだ屋根には設置が困難です。

施行不足による雨漏りはメーカー保証対象外

パネルメーカーは保証期間であれば、故障時の補償や災害時の補償や災害時の保証対応ができるなど、さまざまなサポートを用意しています。

しかし、雨漏りの保証・補償適用については義務ではありません。
そのため、メーカーによって対応が異なります。

実際のところほとんどのメーカーが、雨漏りを保証対象外としています。
メーカー保証は製品の保証であり、工事についての保証ではないのです。

まとめ

雨漏りの問題は、太陽光パネルを導入する際には必ず話題に上がります。
腕のよい保証の充実した業者を選べば雨漏りは防げるため、依頼をする施工業者には注意を払いましょう。

今回ご紹介した対策を参考にし、優良な施工業者を選んで太陽光パネルをうまく設置しましょう。

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