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メラミン焼付塗装とは?特徴やメリット・デメリットを解説します

2023年09月08日

メラミン焼付塗装の採用を検討していても、どういった製品に適しているかがわからず悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
安価で取り入れやすいのがメラミン焼付塗装の魅力ですが、デメリットもあるため注意が必要です。

今回はメラミン焼付塗装について解説していきます。
特徴、メリット・デメリットを把握し後悔しない選択をしてください。

メラミン焼付塗装とは?特徴やメリット・デメリットを解説します

メラミン焼付塗装の基礎知識

メラミン焼付塗装は焼付塗装の一種で、2つの樹脂を合成した塗料を使用します。
使用している塗料は熱で硬化するアミノ系メラミン樹脂と、ポリエステル系アルキド樹脂です。

樹脂塗装の中では比較的安価かつ耐水性・耐酸性に優れ、色が長持ちするのが特徴です。
ツヤ加減も、ツヤ無し・3分ツヤ・5分ツヤ・全ツヤと種類が複数あります。

メラミン焼付塗装のメリット・デメリットを知る

メラミン焼付塗装の採用の可否を検討するためにも、メリット・デメリットの把握は重要な要素です。
メリット・デメリットをしっかりと把握できていれば、採用したあとでも「こんなはずではなかった」と後悔を防げます。

ここでは、メラミン焼付塗装のメリット・デメリットを紹介します。

メリットについて

メラミン焼付塗装のメリットは大きく2つあります。

1つめは、塗膜を厚くしやすく高級感が出しやすい点です。
メラミン焼付塗装は、塗料の吸着率が高いため厚い塗装が可能です。
そのため、外観に光沢やツヤを出しやすく、見た目に高級感を持たせられます。

2つめは、塗料の入手しやすさと作業効率のよさからくるコストパフォーマンスの高さです。
メラミン焼付塗装で使用する塗料は、塗料の中でもよく出回っていて入手しやすいものばかりです。
そのため入手コストが安く済み、完成品のコストも抑えられます。

デメリットについて

メラミン焼付塗装は、目立ったデメリットが少ないのも大きな特徴の1つです。
とはいえ、まったくデメリットがないわけではありません。

メラミン焼付塗装のデメリットとしては、紫外線や雨等に対する耐性が低い点です。
メラミン焼付塗装で使用する塗料は、太陽光に含まれる紫外線で劣化してしまいます。
長期的に紫外線を受け続けると、白濁するリスクがあります。
また最悪の場合塗膜が剥がれてしまい、素地の錆の原因となり耐用年数を低下させてしまいかねません。

メラミン塗装の焼き付け方法を知る

メラミン焼付塗装の焼き付け工程は、一般的な焼付塗装の工程と大きな差はありません。
まず、下地の処理としてアルコール等で脱脂と汚れを除去します。
そのあと、スプレーガン等を用いて塗料を塗布していきます。
ポイントとしては、季節に合わせシンナー等で希釈し季節や温度・湿度に合わせて濃度・粘度を調節する点です。

塗布が完了したら、焼付作業を実施していきます。
メラミン塗装の乾燥条件は物体温度で120℃×20分程度ですが、温度や湿度等で多少の前後はあります。

焼付塗装の特徴について

焼付塗装とそのほかの塗装方法との大きな違いは、乾燥時間の短さです。
自然乾燥や強制乾燥と比較すると乾燥時間に大きな差があります。
自然乾燥の場合、完全に硬化するまで数日間かかったり強制乾燥の場合でも数時間かかったりする場合が多いです。

それに対して焼付塗装の場合、数十分で完全に硬化する点が大きな特徴です。
そのほか、焼付塗装には注意すべき点がいくつかあるためここで紹介していきます。

焼付塗装には適する素材と適さない素材がある

焼付塗装は、塗料に熱を加えて硬化させる焼き付け方法です。
具体的には100~200℃の熱を20分以上あてて硬化させていきます。
そのため、適する素材と適さない素材とがはっきりと分かれます。

焼付塗装に適する素材と適さない素材の代表例は、以下表の通りです。

焼付塗装に適する素材

焼付塗装に適さない素材

鉄・アルミ・ステンレス・真鍮・亜鉛ダイキャスト・アルミダイキャスト

ABS樹脂・ナイロン・ポリカーボネート・塩化ビニル・カーボン

基本的には金属系の素材は焼付塗装に適しており、熱に弱い樹脂系の素材は焼付塗装には適していません。

焼付塗装は屋内と屋外でそれぞれ向き不向きがある

焼付塗装で使用する塗料の中には、紫外線への耐性があるものとないものがあります。
紫外線への耐性の有無で屋内・屋外製品に適するか否かが決まります。
焼付塗装で使用する塗料のうち、メラミン塗料のみが紫外線への耐性が低く屋外で使用する製品には適していません。

アクリル焼付塗装・フッ素焼付塗装・粉体焼付塗装の3種類はいずれも紫外線の耐性を備えています。
屋外製品で焼付塗装を採用したい場合は、アクリル・フッ素・粉体のいずれかを選びましょう。

まとめ

焼付塗装とは、熱で硬化する塗料を使用し120~200℃の熱で塗布面をあてて付着させる塗装方法です。

メラミン樹脂は厚塗りがしやすかったり、安価で手に入ったりとメリットが多く人気のある塗装方法です。
反面、紫外線に弱いデメリットがあり屋外製品には適していません。
メラミン焼付塗装の特徴やメリット・デメリットを把握し、採用を検討するようにしましょう。

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