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屋上防水とは?4種の方法・特徴・選び方とメンテナンス方法も紹介

2023年02月17日

屋上やルーフバルコニーのある住宅には屋上防水工事が施されています。
しかし、屋上防水とは何か、どのような役目があるのかがよくわからない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、屋上防水の種類と費用・耐用年数、屋上防水の劣化症状や工事を業者に依頼する際の注意点などを解説しています。
少しでも屋上防水を長持ちさせるためのメンテナンス方法についても紹介していますので、ご覧ください。

屋上防水とは?4種の方法・特徴・選び方とメンテナンス方法も紹介

屋上防水って何?4種の方法・特徴・費用・耐用年数

屋上防水とは、家が雨漏りするのを防ぐために屋上に施す防水工事です。
ビルの屋上や、住宅のルーフバルコニーに施されています。
屋上防水工事は、雨漏り防止のためにも正しく工事される必要があります。
また、年月が経つと劣化症状も現れるため定期的なメンテナンスも重要です。

まずは屋上防水の種類について解説します。
主に4種類があり、それぞれによって特徴も費用も耐用年数も異なります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。

種類①シート防水

1つ目はゴム製シートなどを使って防水層を作るシート防水です。
費用の目安や耐用年数は以下の通りです。

費用相場 8,000円〜15,000円/1㎡㎡あたり
耐用年数 約10〜15年

シートは厚みが均一なため、仕上がりにばらつきが出にくく短時間で施工が完了します。
ただ、複雑な形状やでこぼこした屋上には不向きです。

種類②FRP防水

2つ目は、ガラス繊維で強化されたプラスチックを屋上に塗るFRP防水です。

費用相場 6,500円〜10,000円/1㎡あたり
耐用年数 約10〜12年

4種類の屋上防水の中では比較的価格が安いうえ、施工は1日で完了します。
ただ、伸縮性があまりないため、地震などで建物が揺れるとひび割れが生じる可能性があります。

種類③アスファルト防水

3つ目のアスファルト防水は、耐久性に優れて重量があるためビルやマンションの屋上によく使われます。
費用相場と耐用年数は以下の通りです。

費用相場 11,000円〜22,000円/1㎡あたり
耐用年数 約15〜25年

アスファルト防水は費用相場は高めとなります。
火やバーナーを使う工法もあり、臭いや煙に注意が必要です。

種類④ウレタン防水

ウレタン防水は、ウレタン樹脂を塗布して防水層を作る施工方法です。
弾性があり、複雑な形の屋上の施工に向いています。
費用相場と耐用年数は以下をご覧ください。

費用相場 6,500円〜12,000円/1㎡あたり
耐用年数 約10〜12年

ウレタン防水は冬では硬化スピードが遅く、1日で施工が終わらない場合もあります。

屋上防水の劣化症状!こんな状態になったら要注意

屋上防水は定期的にメンテナンスや屋上防水工事をしなければなりません。

劣化症状 状態
色あせ 屋上防水の表面が白っぽい状態。
ひび割れ 防水層の膨張・収縮で亀裂が発生する症状。
はがれ 防水シートのつなぎ目部分がはがれる症状。
膨れ 施工時に蒸発されなかった水が、蒸発しようとして膨らむ症状。
水たまり 建物の揺れや経年劣化で下地が変形して排水されにくくなり、排水口が詰まって発生する。
浮き 防水シートがよれたり専用の接着剤がはがれたりして防水シートが浮く症状。

以上の劣化症状が現れ出したら一度専門業者に相談してみましょう。

工事を業者に依頼するときの注意点

屋上防水工事を業者に依頼するときの注意点について解説します。
目的に合わせて業者選びが大切ですので、まずは屋上防水にどのような劣化症状が出ているかを確認しておきましょう。

業者によって得意な施工方法も異なったり、見積もりにも差が出たりする場合もあります。
では、業者を選ぶ場合の注意点についてご紹介します。

防水工事の専門業者かどうか

屋上防水工事は必ず防水工事の専門業者に依頼しましょう。
専門業者が適切な屋上防水工事の提案をしてくれるためです。
また、以下のような点も確認しましょう。

● 防水工事の国家資格である「一級、二級防水施工技能士」の有資格者がいる会社か
● 建築許可番号を取得しているか

上記は、より質の高い業者を選ぶポイントになります。

見積もり内容を要チェック

業者から見積もりを出してもらったら必ず内容を確認しておきましょう。
適切な価格が出されているかのチェックはとても重要です。
「防水工事一式 〇〇円」では、どんな作業にどのくらいの費用がかかっているのか内容が把握できません。

工事の作業内容も詳細がわかるような見積書を、必ず業者に出してもらうようにしましょう。

アフターフォローもばっちりか?

屋上防水は、施工工法の耐用年数を満たして初めて品質が証明されます。
つまり、施工後すぐには品質の確認はできません。
そのため、屋上防水工事の業者を選ぶ際は、必ず定期点検などのアフターフォローもしっかりしてくれるような業者を選ぶようにしましょう。

施工後2〜3年程度で定期点検を実施してくれる業者が理想です。

屋上防水を長持ちさせるメンテナンス方法

屋上防水を長持ちさせるには定期的なメンテナンスが必要です。
日常的にこまめに確認をして、劣化症状が出ていないか確認してください。
特に普段は人が立ち入らないところは、注意が必要です。

劣化症状に気づかずに放置していると雨漏りなど室内環境にも影響が出るので、長く住み続けるためにもメンテナンスの習慣を付けましょう。

【3ヶ月に1回】ドレン掃除

雨水を雨樋や排水溝に流すドレンにゴミや土、落ち葉がたまると水が流れにくくなります。
放置すると水たまりの原因となります。

3ヶ月に1度の頻度でドレンのまわりの掃除をして、ゴミなどの詰まりを解消しておきましょう。

【5年に1回】トップコート施工

5年に1回は、表面を保護するトップコート施工をしましょう。
防水層を長持ちさせるためにも必要な工事です。
費用相場は1,500〜2,000円/㎡程度ですが、詳細は業者に見積もりを作成してもらいましょう。

【10年に1回】定期点検

10年に1回は定期点検を業者に依頼してください。
屋上防水は雨風や紫外線に年中晒される部分なので、どうしても年月が経つと防水層が劣化していきます。
業者の目で必要なメンテナンスを見極めてもらいましょう。

まとめ

屋上防水工事の種類や費用、劣化症状、業者選びの注意点、アフターメンテナンスなど、屋上防水に関わる内容について解説しました。
屋上やルーフバルコニーは、外部の環境に晒され続けるため長い年月が経つと劣化していきます。

気づかずに放置していると雨漏りなど、住環境にも影響が出てきます。
こまめな掃除、業者による定期点検は快適な住環境を守るためにも非常に重要です。
マイホームの定期的なメンテナンスをしっかりと行いましょう。

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