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シーラー塗装 | 役割や使用する際の注意点を詳しく解説!
2025年05月08日
「塗装の仕上がりがうまくいかない…」そんなとき、見落としがちなのがシーラーの存在です。
シーラーは、下地と塗料の密着性を高め、長持ちする美しい仕上がりを実現するために欠かせない工程です。
見た目には目立たない工程ですが、実は塗装全体の完成度を左右する重要な役割を担っています。
この記事では、シーラー塗装の基本的な役割から、使い方のポイント、失敗しやすい注意点までをわかりやすく解説します。
DIY初心者の方からプロを目指す方まで、知っておきたい知識をしっかりお届けします。
シーラー塗装|役割や使用する際の注意点を詳しく解説!
シーラー塗装は、建物の外壁や内壁を美しく保つために欠かせない下地処理工程の一つです。
本格的な塗装を行う前にシーラーを塗布することで、塗装の密着性や耐久性を高め、仕上がりにも大きな差が出ます。
シーラー塗装とは何か
シーラー塗装とは、塗装面の下地に専用の塗料(シーラー)を最初に塗る作業を指します。
シーラーは、コンクリート・モルタル・石膏ボードなど多様な下地材に対応し、上塗り塗料との密着を良くする性質を持っています。
また、下地の吸い込みを抑え、不均一な仕上がりを防ぐ役割も担っています。
塗料そのものの性能を最大限に発揮するためには、このシーラー塗装の工程が欠かせません。
シーラー塗装の役割と重要性
シーラー塗装は単なる下地処理以上に、建物を長持ちさせるための重要な役割を担っています。
塗料の密着性向上や吸い込み防止、見た目の美しさ、そして耐久性の確保に大きく貢献します。
ここでは、それぞれの機能や意義を詳しくご紹介します。
下地の吸い込み防止機能について
下地がコンクリートやモルタルの場合、素材自体が非常に多くの塗料を吸い込む性質があります。
そのまま仕上げ塗料を塗ると、吸い込みムラや発色不良、早期の剥がれが生じやすくなります。
シーラーは、塗装面の細かい隙間をしっかり埋めて、塗料の吸い込みを抑制します。
これにより、ムラのない均一な塗膜を形成し、美しい仕上がりにつながります。
密着性向上のポイント
シーラーには、下地と上塗り塗料双方の密着性を高める働きがあります。
とくに、既存塗膜や新築時の未処理面などは、シーラーを使わないと塗料がはがれやすくなります。
また、専用のシーラーを選び適切に塗布することで、上塗り塗料がしっかりと定着し、剥がれや浮きなどのトラブルを防ぐことが可能です。
密着性の高さは、耐久性や仕上がりの良し悪しに直結する重要なポイントです。
仕上がりの美しさを左右する要素
仕上がりの美しさにはシーラー塗装の有無が大きく影響します。
シーラーを丁寧に塗ることで、塗料の色ムラやツヤムラを防ぎ、発色の良い均一な表面に整えます。
また、細かな下地の凸凹や微細なひび割れもシーラーでカバーできるため、見た目にも美しい壁面を実現します。
特に明るい色や光沢感を求める場合には、シーラー塗装が仕上がり品質の鍵を握ります。
長寿命化・耐久性アップへの影響
シーラー塗装をしっかりと行うことで、塗装の長寿命化と耐久性向上につながります。
下地と塗料との密着が強くなることで、塗膜が外部環境の影響(紫外線や風雨)を受けにくくなり、経年劣化や剥がれを未然に防止します。
結果的に、定期的な塗り替え期間が延び、メンテナンスの手間やコスト削減にも効果が期待できます。
シーラー塗装を行う際の注意点
シーラー塗装には多くのメリットがある一方で、扱い方を間違えると仕上がりや耐久性に悪影響を及ぼすこともあります。
失敗を防ぐためにも、正しい施工手順や選ぶシーラーの種類、乾燥時間などポイントを押さえておくことが大切です。
よくある失敗例とその対策
シーラー塗装でよく見られる失敗例には、下地の汚れやホコリを適切に除去せずに塗ってしまったため、密着不良や早期剥がれが発生するケースがあります。
また、シーラーの選定ミスや塗布量の不足、十分な乾燥時間を確保しないまま次の塗装工程に進むこともトラブルの原因です。
シーラーの上から再度塗るときはタイミングに注意しましょう。
長く時間を空けすぎると、再度下地処理をしないと上塗り塗料が密着しづらくなる場合もあるので、なるべくシーラーが乾いた当日〜翌日中に上塗りを行うのがベストです。
対策としては、施工前の下地処理をしっかり行い、適切な種類のシーラーを選び、説明書通りに塗布・乾燥を守ることが大切です。
シーラー塗装で快適・長持ちする住まいを実現するために
シーラー塗装は、住まいの美観維持や長寿命化、快適な居住空間の実現に直結する重要な工程です。
適切なシーラー選びと正確な塗装手順を守ることで、トラブルの少ない理想の仕上がりが実現します。
プロに依頼する場合も、シーラー工程についてしっかり確認し、末永く快適な住まいづくりを叶えましょう。