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FRP防水とは?概要やメリット・デメリットを解説

2024年01月18日

FRP防水とは、浴槽やプールからベランダまで幅広く利用されている防水工事です。
他の防水工法に比べると軽くて衝撃に強く、施工期間も短くすむため、築年数の経ったところでも利用可能です。

その一方で、デメリットもあるため施工を依頼する前によく特徴を知ることが重要になります。
本記事では、FRP防水の概要や特徴、メリット・デメリットを解説します。
FRP防水を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

FRP防水とは?概要やメリット・デメリットを解説

FRP防水とはどのような工事?

はじめに、FRP防水とはどのような防水工事なのか概要や特徴、費用相場などをご紹介します。
これからFRP防水工事を検討している方や、FRP防水を工務店などからすすめられた方は参考にしてください。

硬化プラスチックのような仕上がりになる防水工事

FRP防水とは、ガラス繊維を混ぜたプラスチック樹脂のシートを防水したい箇所に敷き、その上からトップコートを塗る工法です。
シートが硬化プラスチックのように固くなることで防水性を発揮します。
FRPとは、繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics)の略で、1970年代に開発され、急速に広まりました。

FRP防水は、戸建て住宅のベランダやバルコニー、浴槽、ビルの屋上、プールや大浴場の内側など幅広い場所に利用されています。

1~2日で工事が完了する

FRP防水の特徴は、工期が短く1~2日で完了するのが一般的です。
これは、数ある防水工事の中ではトップクラスの短さです。
そのため、通常の工事だけでなく急を要する工事の場合もFRP防水は重宝されます。
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RP防水の工事過程は以下のようなものです。

1.防水工事を実施する場所を掃除してゴミやホコリを取り除く
2.下塗り材の塗布
3.FRPのシートを敷く
4.ポリエステル樹脂で固める
5.トップコートを塗る

なお、3と4は数回繰り返されて重ね張りされるのが一般的です。
熱なども使わないため、音や臭いなども出ず環境にやさしい工法です。

費用はやや高め

FRP防水工事は、防水する場所を丁寧に掃除したうえで高圧洗浄を行い、そのうえでシートを敷く必要があります。
そのため、直接ウレタン樹脂を流し込むウレタン防水などと比べると工事費用はやや高めです。

また、ウレタン防水のように他の防水工事を行った場所に重ねて防水工事は行えず撤去が必要です。
そのため、場所によっては撤去費用もかかります。

FRP防水工事の費用は実施する工務店によっても異なるため、必ず見積もりを取り検討しましょう。
ちなみに、単純に広い面積を施工したほうが費用は高くなります。

耐用年数は10年前後

FRP防水の耐用年数はおおよそ10年前後が目安です。
なお、あくまでも目安であって防水工事を行った建物が建っている環境しだいで多少前後します。

また、5~6年に一度はトップコートの塗り替えも必要です。

つまり、FRP防水を行った場合、施工から5年目あたりを目安に一度トップコートの塗り替えを行い、さらに5年後を目安にFRPシートの張替えを含めた工事のやり直しが必要になります。
防水工事のメンテナンス頻度としては短めです。

FPR防水のメリット・デメリット

最後に、FRP防水のメリット・デメリットをそれぞれ紹介します。
メリットだけでなくデメリットも知っていれば、防水工事を選ぶ際の参考になるでしょう。

FPR防水のメリット3つ

FRP防水のメリットは以下の3つが挙げられます。

・シートが軽量
・防水性が高い
・工期が短い

FRP防水は、シートがとても軽いのでアスファルト防水などと比べると重量をかけられない場所にも施工できます。
例えば、築年数の経った建物でもFRP防水ならば可能なところもあるでしょう。

また、高い防水性があり、工期が短いのもメリットです。
例えば、急な雨漏りなどが発生して至急防水工事をしなければならない場合は、FRP防水ならば迅速に工事ができます。

FPR防水のデメリット2つ

一方、FRP防水には以下のようなデメリットもあります。

・施工費用が高い
・広すぎる場所に施工するとメンテナンスが大変

前述したように、FRP防水は工事費用が防水工事の中ではやや高く、しかも5~6年に一度はメンテナンスが必要です。
広大な場所に行ってしまうと、メンテナンスのたびに高額な費用が必要になります。

また、メンテナンスのたびに高圧洗浄が必要になる可能性があるため、木造住宅の場合は施工面を傷めてしまう可能性があります。
このあたりは、工務店とも相談して問題ないかどうか確認するのがおすすめです。

このほか、訪れる回数が少ない別荘なども細かいメンテナンスに対応できない可能性があります。

まとめ

今回は、FRP防水の特徴や概要、メリット・デメリットを紹介しました。
FRP防水は工期が短く軽いのが最大のメリットです。
その一方で、こまめにメンテナンスが必要で施工費用が高めというデメリットもあります。

FRP防水を行う場合は、メリットだけでなくデメリットも把握しておきましょう。

また、防水工事にはウレタン防水やシート防水などの複数の方法があります。
FRP防水を検討している場合、ほかの防水工事も比較検討したうえでどの防水工事を行うか決めるのがおすすめです。

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