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ウレタン防水工事の基礎知識!代表的な工法や長持ちさせるコツを紹介

2023年10月06日

ウレタン防水はメジャーな防水工事ですが、具体的な工事内容や費用相場など、一般的に知られていない点はたくさんあります。
また、実際工事を施工したあとどの程度の間隔でメンテナンスが必要なのかも、悩みどころでしょう。

今回は、ウレタン防水の特徴や工法などについて解説します。
ウレタン防水を検討中の方はお役立てください。

ウレタン防水工事の基礎知識!代表的な工法や長持ちさせるコツを紹介

ウレタン防水の基本を知る

ウレタン防水とは、マンションなどの建築物の平らな屋上に対して実施される防水工事の1つです。
液体状に変性させたウレタン樹脂を複数回塗り重ね、つなぎ目のない防水層を形成させて雨水の侵入を防ぎます。

ウレタン防水のメリットデメリットは以下のとおりです。

メリット

デメリット

  • 防水工事のなかでは施工費が安い
  • 施工が簡単
  • ほかの素材の上から塗り重ねが可能
  • 5~6年に1回トップコートを塗り直せば、15年程度防水効果が維持できる
  • 乾くまで時間がかかるため場所の向き・不向きあり
  • 人の手で施工するため、均一になりにくい
  • デザイン性がない

メリットに対し、性能的なデメリットがない点から防水工事のなかで主流とされています。

ウレタン防水の代表的な施工方法3選

ウレタン防水工事は、施工方法が複数あります。
そのなかでも代表的な方法は、以下の3つです。

1.密着工法
2.通気緩衝工法
3.メッシュ工法

それぞれの施工方法について、概要や特徴・工程について解説していきます。

1.密着工法

1つめは密着工法です。

特徴

3つの工法のなかでも費用が安い

費用相場

3,500~5,000円/㎡

おすすめの施工場所

庇、ベランダ、廊下など

工期

3~7日程度

必要な材料

下地調整剤/プライマー/ウレタン防水材/トップコート

必要な道具

ローラー/はけ/バケツ/かくはん機/カッター

施工工程は以下のとおりです。

1.下地をきれいにし、補修する
2.プライマー(ウレタン防水材と下地をくっつける接着剤)を塗る
3.ウレタン防水を塗る(1層目&2層目)
4.トップコートを塗る

密着工法は狭い範囲の床面に採用される場合が多いです。

2.通気緩衝工法

2つめは通気緩衝工法です。

特徴

熱や水分による膨れを防止できる

費用相場

6,000~8,500円/㎡

おすすめの施工場所

湿気を含む材質の床や屋上など

工期

4~10日

必要な材料

下地調整剤/プライマー/ウレタン防水材/トップコート/メッシュ/通気緩衝シート/脱気筒/シーリング材

必要な道具

ローラー/はけ/バケツ/かくはん機/カッター/はさみ/メジャー/ものさし

施工工程は以下のとおりです。

1.下地をきれいにし、補修する
2.プライマーを塗る
3.通気シートを貼る
4.つなぎ目にテープを貼り、端を補修する
5.脱気筒の設置する
6.ウレタン防水を塗る(1層目&2層目)
7.トップコートを塗る

通気緩衝工法は、湿気の通り道を作り脱気筒で湿気を排出するため、屋上などに施工し建物の中の湿気を逃がすのに向いています。

3.メッシュ工法

3つめはメッシュ工法です。

特徴

密着工法よりもひび割れを起こしにくい

費用相場

4,000~5,500円/㎡

おすすめの施工場所

庇やベランダ、廊下、下地の素材が変わる場所

工期

3~9日

必要な材料

下地調整剤/プライマー/ウレタン防水材/トップコート/メッシュ

必要な道具

ローラー/はけ/バケツ/かくはん機/カッター/はさみ/メジャー

施工工程は以下のとおりです。

1.下地をきれいにし、補修する
2.プライマーを塗る
3.メッシュを貼り付ける
4.ウレタン防水を塗る(1層目&2層目)
5.トップコートを塗る

メッシュ工法は、コンクリートとウレタン層の間にメッシュシートを入れ防水度を強化できます。

ウレタン防水を長持ちさせるコツを解説

ウレタン防水工事を施工した場合、防水効果は少しでも長持ちして欲しいものです。
ここでは、ウレタン防水工事の効果を長持ちさせるためのコツ・ポイントについて3つ解説します。

1.排水溝を定期的に掃除する

防水工事をおこなった屋根の雨水はすべて排水溝に流れます。
排水溝が詰まっていると水が流れず、水が溜まった箇所から防水層が劣化してしまいます。

そのため、排水溝は定期的に掃除し水が流れやすい状態を維持しましょう。

2.定期的なメンテナンスの実施

ウレタン防水は部分補修がしやすいです。
定期的に業者へ依頼し点検してもらいましょう。
異変が生じた場合も、早期発見・早期対処で防水効果が長持ちし、大規模な修繕の予防になります。

3.トップコートを5年に1回は塗り直す

トップコートは紫外線から防水層を守るためにあります。
トップコートが剥がれると防水層は紫外線に直にさらされ、急速に劣化します。
そのため、トップコートは5年を目安に定期的に塗り直しましょう。

ウレタン防水工事にかかる諸費用について

ウレタン防水工事では、防水加工以外にも必要な作業があります。
防水加工以外で必要な費用の代表例は以下のとおりです。

高圧洗浄

150~300円/㎡

下地の処理

200~500円/㎡

下地の補修

200~300円/㎡

集水口(改修用ドレン)設置

15,000円/箇所

脱気筒設置

10,000~12,000円/箇所

材料処分費

10,000~30,000円

管理費

10,000~30,000円

荷下ろしなどの諸経費

10,000~30,000円

足場組立費(必要な場合)

700~900円/㎡

ウレタン防水工事を実施する際は、全体の費用相場を把握して予算を見積もりましょう。

ウレタン防水工事の業者を選ぶポイント

ウレタン防水工事の施工会社を選ぶポイントは、2~3社から相見積もりを取ることです。
また、分からない点・心配な点は積極的に質問しましょう。
答えに渋る業者や、嫌な顔をする業者は選ばない方がよいでしょう。

そのほか、施工実績や工事保証・アフターフォローの有無も忘れずにチェックが必要です。
注意すべきポイントを押さえておくと失敗のリスクが減らせます。

まとめ

ウレタン防水工事は防水工事のなかで採用率が高いメジャーな防水方法です。
とはいえ、工事の内容や工法の種類などを知る機会は少なく、詳細を知らない方は多いでしょう。

ウレタン防水工事を依頼する際には、代表的な施工方法の特徴を抑えつつ施工以外にも費用がかかります。
また、複数の業者を比較し選ぶのも大事なポイントですので、意識するようにしましょう。

ウレタン防水工事の特徴を知り、後悔のない選択をしてください。

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