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瓦屋根は案外メリットが多い?特徴やメンテナンス方法とともに解説

2023年04月22日

瓦屋根と聞くと、重い、耐震性が低いといったデメリットが多いイメージがあります。
しかし、瓦屋根はメリットも多いのです。
技術の進歩により、瓦屋根の改良も進みいろいろなデメリットも克服できてきました。
そのため、建物の種類や使用目的によっては瓦屋根が最も適しているケースもあるのです

今回は、瓦屋根の特徴やメリット・デメリット、メンテナンス方法や適した条件などを解
説します。

瓦屋根は案外メリットが多い?特徴やメンテナンス方法とともに解説

瓦屋根の特徴|メリット・デメリットを解説

瓦屋根とは、粘土で作った瓦を葺いた屋根の総称です。
日本の伝統的な家屋に使われているといったイメージが強いですが、洋瓦といって西洋風
の住宅に合わせた瓦もあります。
ここでは、瓦屋根のメリットとデメリットを解説します。

瓦屋根のメリット3つ

瓦屋根は耐久性や耐火性、耐熱性が大変高い屋根素材です。
日本の伝統的な家屋は夏に過ごしやすくなっていますが、瓦屋根も夏を涼しくするのに一
役買っています。

また、瓦屋根は部分的な葺き替えが可能です。
一部が劣化してもそこだけ葺き替えが可能なので、修理費用を抑えられます。
瓦屋根は施工費用が高いといわれていますが、メンテナンス費用を考えると長い目で見れ
ばお得です。

このほか、和瓦は塗装が不要なので、屋根塗装も必要ありません。
屋根塗装は1回につき数十万円~100万円必要なので、これが節約できるのも大きなメリッ
トです。

瓦屋根のデメリット3つ

一方、瓦屋根最大のデメリットは重量です。
ほかの屋根材に比べて瓦屋根は粘土製ですからどうしても重くなります。
古い家屋の場合、瓦の重さのせいで耐震性も低くなりがちです。

また、瓦屋根は大規模リフォームの1つ、カバー工法が使えません。
瓦屋根からほかの屋根素材の屋根へリフォームする際は、一度瓦屋根をすべて取り除く必
要があり、費用がかかります。

このほか、施工費用がどうしても高くなります。
メンテナンス費用は抑えられますが、瓦にこだわればほかの屋根素材を使うよりかなり費
用がかかるケースもあるでしょう。

瓦屋根のメリット以外にも知っておきたい|主な種類を解説

瓦屋根と一口にいっても、複数の種類があります。
ここでは、現在日本で使われている瓦の種類と特徴を解説します。

瓦屋根の種類その1:粘土瓦

粘土瓦とは、最もスタンダードな瓦です。
粘土を成型して焼いて作り、釉薬をかけるタイプとかけないタイプがあります。

形によって「和瓦」(わがわら)「洋瓦」(ようがわら)と呼ばれ、純和風住宅だけでな
く、洋風の住宅にも使われます。
寿命は、いぶし瓦で40年程度、それ以外は60年~100年持つといわれるほどの高い耐久性
が特徴です。

この耐久性の高さ故に、「瓦屋根はメンテナンスがいらない」ともいわれますが、経年劣
化によってずれたり割れたりするので、定期的なメンテナンスは必要です。
なお、瓦屋根は不用意に上に乗ると割れます。
修理は必ず専門業者に依頼しましょう。

瓦屋根の種類その2:セメント瓦

セメント瓦とは、文字通りセメントで成型した瓦です。
粘土瓦に加えて安価で大量に生産できるので、1970年代まで粘土瓦に代わる屋根材として
一般住宅などに使われました。
粘土瓦とは異なり、塗装が必要です。

また、現在はほかの屋根材が次々と開発され、メリットがなくなってきたため、ほぼ製造
が中止されています。
したがって、劣化が激しい場合はほかの屋根材や粘土瓦に交換しなければなりません。

また、セメント瓦の中にはアスベストが使われているものもあり、撤去には業者を選ぶ必
要があります。

瓦屋根の種類その3:樹脂セメント瓦

樹脂セメント瓦は、「ルーガ」という商品名で販売されている最新の瓦です。
粘土瓦と見た目がそっくりで、遠目からでは区別がつきません。
その一方で、重量が軽く耐熱性も高いので、屋根への負担が少ないといったメリットもあ
ります。

ただし、デメリットとしては粘土瓦に比べて耐久性が劣り、メンテナンスが定期的に必要
です。
それでも、重量を理由に屋根材の交換を考えている場合は検討してもよいでしょう。
屋根の雰囲気はそのままに、軽い屋根材に交換できます。

【メリット以外にも知りたい】瓦屋根のメンテナンス方法

最後に、瓦屋根のメンテナンス方法を紹介します。
一般的な屋根材のメンテナンス方法は屋根の塗り替えや葺き替えですが、瓦屋根のメンテ
ナンス方法はどんなものがあるのでしょうか?

その1:部分修理

瓦屋根は部分修理が可能です。
屋根瓦は1枚1枚は小さなもので、漆喰で固めてつなぎ合わせています。
そのため、ずれたり壊れたりしたものだけを交換できます。

昔は、屋根瓦を葺くと予備の瓦を物置などにストックしておく習慣もありました。
今でも、一度瓦屋根を葺くと業者が定期的なメンテナンスを請け負ってくれます。

その2:全面葺き替え

経年劣化が進むと、瓦屋根でも全面葺き替えが必要です。
瓦屋根の葺き替えは、一度瓦をすべて下ろして棟や下地を補修し、改めて瓦を葺きます。
時間も費用もかかり、これを機にほかの屋根材に葺き替えるケースもあります。

なお、屋根の葺き替えは古い屋根の上に新しい屋根を乗せるカバー工法がありますが、瓦
屋根は重たいのでこの方法は使えません。

まとめ

瓦屋根は、耐久性が高くメンテナンスに手がかからない一方、施工費用が高価になりがち
で、重いといったデメリットがあります。

しかし、今は樹脂セメント瓦など瓦屋根と酷似している新素材も出てきました。
瓦屋根の家を作りたい方は、新素材も視野に入れて検討してみましょう。
工務店の意見なども聞いて、決断してください。

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