お役立ちコラム
column
雨漏りをコーキングで修理する方法とは!費用相場や保険の利用も解説
2023年03月28日
「雨漏りの修理にかかる費用が知りたい」
「雨漏りをコーキングで応急処置するやり方が知りたい」
このようにお考えではありませんか?
お住まいの身近なトラブルの一つである雨漏り。
突然雨漏りが見つかると、応急処置のやり方や、修理にかかる費用などが気になりますよね。
この記事では雨漏りをコーキング材で止める方法や、業者に依頼した場合の費用相場、修理に使える保険について解説します。
速やかに雨漏りを止めたい方には参考になる内容ですので、ぜひ最後までお読みくださ
い。
コーキング材で止まる雨漏りは自身で応急処置できる
以下に記載する2つの場所に関しては、コーキング材で雨漏りの修理ができます。
・外壁のひび割れ
・窓サッシに施されたコーキング材の損傷
屋根のひび割れにもコーキング材を使用する場合もありますが、屋根を自分で修理するのはおすすめできません。
高所作業になるため落下事故の危険がありますし、専門知識がないと別の場所からの雨漏りを発生させるなどして、症状を悪化させる可能性が高いからです。
ご自身でコーキング材を使用して修理する場合には、あくまで応急処置とお考えください。
DIYで修理したまま雨漏りを放置すると、症状を悪化させる可能性があります。
応急処置で雨漏りを止めたあとは、専門の業者に恒久的な修理を依頼しましょう。
雨漏りをコーキング材で止める手順|応急処置
古いコーキング材をはがしてから作業する「打ち換え」に対し、古いコーキング材の上から新しいコーキング材を塗る工法を「増し打ち」と呼びます。
「打ち換え」は素人には難しい作業のため、応急処置としては「増し打ち」を実施して、早めに業者による「打ち換え」をしてもらうのが理想です。
ここでは応急処置の位置づけで、コーキング材を使用した修理の方法を解説します。
具体的には、以下に記載する作業が必要です。
・雨水の侵入箇所を特定する
・マスキングテープで養生して下地を整える
・コーキング材で隙間を埋める
順に見ていきましょう。
1.雨水の侵入箇所を特定する
まずは雨漏りの場所を特定する必要があります。
雨漏りの場所を見つける手順は、2ステップです。
まずは「外壁」にひび割れや塗装はがれが発生していないか、窓サッシのコーキング部分にひび割れや損傷がないかを、目視で探します。
目視確認で雨漏りの原因と思われる箇所が発見できたら、次は「放水」して特定しましょう。
雨漏りしていそうな箇所に向けて、家の外側から放水します。
室内に水が漏れてきたら、その場所が雨漏り箇所です。
2.マスキングテープで養生して下地を整える
作業前にコーキング材が外壁やサッシを汚さないように、マスキングテープで養生しましょう。
マスキングテープは種類が豊富なので、施工する場所に合わせて幅や粘着性を考えて選ぶと作業が楽になります。
「増し打ち」とは、古いコーキング材の上から新しいコーキング材を塗る作業です。
はがれにくくするために「プライマー」と呼ばれる下塗り塗料を塗布する必要があります。
マスキングテープによる養生が完了したら、古いコーキング材の上からプライマーを塗布してください。
コーキング専用のプライマーを選ぶと安心です。
これで、コーキング作業の準備が整いました。
3.コーキング材で隙間を埋める
いよいよ、コーキング材を打設していきます。
応急処置とはいえすぐにはがれてしまう事態を避けるためにも、ヘラなどでしっかり押さえて埋めていくのが重要です。
施工箇所の形状に合わせたヘラを選ぶと、作業しやすく見た目もきれいに仕上がります。
コーキング材が固まる前に、養生に使用したマスキングテープを外して作業完了です。
増し打ちは応急処置にすぎません。
劣化したコーキング材の上から増し打ちしても、すぐに劣化が始まる場合も少なくないので、早めに業者に相談しましょう。
雨漏りの修理を業者に依頼したときの費用相場
ここでは、屋根・窓サッシ・外壁など、コーキング修理を業者に依頼した場合の費用相場を場所別に紹介します。
屋根のコーキング補修費用は、5万~20万円が相場です。
高所作業になるため別途足場代が必要になる場合もあるでしょう。
窓サッシのコーキング補修費用は、3万~25万円が相場です。
サッシそのものが老朽化している場合には交換が必要ですが、コーキングで隙間を埋めるだけであれば足場も不要で安い作業になります。
外壁のコーキング補修費用は、5万~50万円が相場です。
ひび割れ程度の補修であれば高くても10万円程度ですが、コーキングの打ち替えや足場が必要になると50万円近く必要になる場合があります。
いずれの場所も、コーキング補修のみであれば3万~5万円が相場といえるでしょう。
雨漏りの修理に適用できる2つの保険
雨漏りの修理に対して、適用される可能性のある保険が2種類あります。
1.火災保険
2.住宅瑕疵担保保険
どちらの保険を利用する場合も、工事を行う前に申請する必要があるので注意が必要です。
それぞれ説明します。
1.火災保険|自然災害が原因の雨漏りの場合
台風や豪雨、雪や雹(ひょう)など自然災害が原因となって発生した雨漏りに対しては、火災保険が適用される可能性があります。
ただし洪水・高潮・土砂崩れは、水災に分類されるため、火災保険の対象外になるので注意が必要です。
保険証券の保証範囲に「風災・雪災・雹災」が含まれている場合には、速やかに保険会社へ問い合わせるとよいでしょう。
2.住宅瑕疵担保保険|築10年以内の雨漏りの場合
築10年以内に発生した雨漏りであれば、住宅瑕疵担保保険によって無料で修理してもらえる可能性があります。
住宅瑕疵担保保険とは、新築住宅に瑕疵(かし)があった場合、補修工事した事業者に対して保険金が支払われるものです。
瑕疵には、新築時には気づきにくい雨漏りも該当します。
雨漏りに気づいてから1年以内に申請しないと保証の対象外になってしまうため、軽微な雨漏りでも早めに業者に連絡しましょう。
まとめ
雨漏りを放置すると、湿気によりカビが生えるなど、住宅にダメージが蓄積して症状を悪化させます。
雨漏りの修理は、気づいたらすぐに行うのが鉄則です。
自身で行える範囲であれば、コーキング材を使用して速やかに応急処置を行い、恒久的な修理は業者の力を借りましょう。
「株式会社ティオ」では、各種防水工事を承っております。
急な雨漏りでお困りの場合には、ぜひご連絡ください。